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よくわかるウィンドウフィルム

ウィンドウフィルムとは

フィルム層

窓に貼るフィルムである「日照調整フィルム」の事です。

一般的には「ガラスフィルム・節電フィルム・省エネフィルム・窓用フィルム」と呼ばれることが多く、用途に応じて「防犯フィルム・防災フィルム」と呼ばれる事もあります。

基本的には、いくつかの層によって成り立っています。

  • 粘着層(ガラス面にくっつく層)
  • 基材となるポリエステル系フィルム
  • フィルム表面の傷を防止するハードコート
※右図はウィンドウフィルムの基本的な構造であり、実際の製品とは異なります。

フィルムを貼った場合の効果は?

1. ガラスの飛散防止効果

飛散防止効果

フィルムの粘着層がガラスに密着することで、ガラスが破損した際にその破片が飛散することを抑制出来ます。

例えば、以下による「割れたガラスで怪我をする」といった危険性を防止する効果があります。

  • 地震や台風などの自然災害
  • ボールなどの飛来物
  • 人体などの衝突

2. 日射を遮蔽(省エネルギー効果)

日射熱の窓ガラスからの侵入を抑制します。
結果として、室内温度上昇を低減し、冷房負荷を抑える働きをします。

3. 不快な眩しい日差しを抑える

日差しを適度に和らげ、心地よいレベルの日差しを透過します。
※後述の「光学特性」をご覧の上、「遮蔽係数」の数値が低いものが対象。

4. 紫外線カット

紫外線をほぼ100%カットすることから、日射による室内設備の褪色を抑制します。 また、人体に有害と言われているUV-A、UV-Bの波長も遮蔽します。

5. プライバシー向上

日中、屋外から室内が見えにくくなります。
※後述の「光学特性」をご覧の上、「可視光線反射率」の数値が高いものが対象。

6. 窓ガラスの外観向上

ブロンズ、グレー、シルバー、などの豊富なカラーバリエーションを満たしたフィルムをガラスに貼付すると、窓ガラスの外観が大きく変わります。


フィルムの選び方は?

1. 選ぶときのポイント

ウインドウフィルムには様々な用途に応じて色々な種類があります。
一番適したフィルムを選ぶには、まず光学特性をチェックしましょう。

カタログをご所望の場合はお問合わせ下さい

2. 光学特性の読み方

光学特性の項目別一覧
項目 摘要


(*)
透過率(%) ガラスを透過する日射の割合
吸収率(%) ガラスに吸収される日射の割合
※この値が高いほど、熱割れの危険性が高くなります。
反射率(%) ガラスに反射する日射の割合



透過率(%) ガラスを透過する可視光線の割合
※明るさの指標です。この値が高いほど暗さを感じません。
吸収率(%) ガラスに吸収される可視光線の割合
反射率(%) ガラスに反射する可視光線の割合
※この値が高い程、映りこみ度が高くなります。
遮断係数 厚さ3mmの透明な板ガラスが透過する太陽エネルギーの割合を1.00とした場合、フィルムを貼付けした3mmの板ガラスを透過する太陽エネルギーの割合(相対値)
※この値が低いほど熱の流入量が低くなり、省エネ効果が高くなる。
紫外線透過率 ガラスを透過する紫外線の割合
※SG社の全フィルムがほぼ100%の紫外線をカットします。
総太陽
エネルギー
カット率
ガラスが太陽エネルギーを遮った全ての割合
※ガラスに反射して外へ逃げたエネルギーと、一旦ガラスに吸収され外側へ再放射されたエネルギーの割合を足した値
※太陽光線に含まれる熱エネルギーの全てをいい、「紫外線」「可視光線(人が視覚的に認識できる波長領域)」「近赤外線(人が熱として感じられる波長領域)」全てを含みます。
日射吸収率
日射を吸収する割合が高ければ高いほど、ガラスが熱割れを起こす危険性を引き上げることになります。
可視光線透過率
「明るさ」を表します。この値が高ければ高いほど、フィルムを貼っても暗さを感じないことを表わします。
通常この値が50%前後であれば、暗さを感じないと考えられています。
可視光線反射率
人間が視覚的に感じられる反射の度合いを表します。
反射タイプは対象物を反射させます。即ち、対象物の「映りこみ」を助長するのです。晴れた日に、日中、室外が明るく、室内が暗い状況で、室外から室内を見ようとすると自身の体がガラス(外側)に映りこみます。
これを利用してプライバシー効果を引き上げます。
逆に、夜間は室内から室外が見えにくくなります。
この値が高ければ高いほど映りこみが激しくなりプライバシー効果が上がります。
遮蔽係数
この値は、太陽エネルギーの透過流入量を比較する項目で、この値が低ければ低い程、熱遮蔽効果が高いことを意味します。=省エネ効果が高いことを意味します。
総太陽エネルギーカット率
上記遮蔽係数と同列に考えられる。ウィンドウフィルム業界では余り使用されませんが、日射熱取得率(η値)という値があり、これは総太陽エネルギーカット率の「逆」で、透過した太陽エネルギーと、一端吸収された熱が室内側に再放射された割合を足した値です。
遮蔽係数と日射熱取得率の関係は、以下の通りです。
遮蔽係数=日射熱取得率 / 0.88

あなたの用途は何ですか?

1. 暑さや眩しさを何とかしたい

光学特性の可視光線透過率が低いフィルムを窓に貼ると効果的です。

当社取扱品でのお勧め
ソーラーガードフィルム
Sterling 20 / Solar Bronze 35 / Stainless Steel 30 / Silver 20
アーマコートフィルム
4Mil Stainless Steel 20 / 4Mil Silver 20 / 10Mil Silver 20

2. 暑さを和らげつつも、ガラスの透過性、明るさをキープしたい。

一般的に色目が濃いフィルム程、熱遮蔽効果は高くなります。
比較的光を多く取り入れ、且つ熱遮蔽効果に優れた商品がございます。

当社取扱品でのお勧め
ソーラーガードフィルム - スターリングシリーズ
アーマコートフィルム - 4Mil Stainless Steel 50

熱遮蔽機能の効果を表す指標として遮蔽係数という指標があります。
この値が低ければ低い程、遮蔽効果が高くなります。
可視光線透過率が50%前後あれば、暗さを感じる事はありません。

※前述の光学特性の読み方より、可視光線透過率の値と遮蔽係数を見比べてください。

3. プライバシー効果を出したい

スパッタリングによる金属薄膜を形成しているフィルムは、金属薄膜層があることからプライバシー効果があります。

昼間は外が明るく、室内側が暗いことから、外から内側を見ようとすると自分の体が鏡状に映りこみ室内が見えなくなります。

※その程度を比較する指標として、光学特性内の可視光線反射率の値を確認してください。
この値が大きいほど、プライバシー効果は高くなります。

4. 建物の外観を良くしたい。

オフィスビルを見ていて、各階・各部屋ごとに外からの景観が違うものがあります。
ブラインドが下がっているところ、いないところ、窓辺にロッカー等を置いて日差しを遮っているところ、濃色の紙を貼っているビルなど。

そのようなお客様にはソーラーガードフィルム、及びアーマーコートの日照調整機能が付いたタイプを貼ることで外観からの改善をすることが可能です。

ニュートラル・ グレー・シルバー等、多彩な色目のフィルムがあります。


フィルムの飛散防止性能、及び防犯性能

1. ウィンドウフィルムの重要性

ガラスは居住者の視界を確保するものとして大切な建築材料です。
しかしながら、その安全性には十分な配慮が必要となります。
例えば、何らかの飛来物(人物)がガラスにぶつかったり、地震などの災害によってガラスの破片が飛び散ると大変危険です。

対策として、割れたガラスが飛び散らないようにする事、飛来物がガラスを突き破る事を防ぐ事を検討する必要があります。

また、昨今では空き巣等のガラス部分からの侵入が増加しており、防犯用途としてもウィンドウフィルムが使用されています。

アーマーコートシリーズは、台風・地震など、自然現象に起因するガラスの割れや、防犯対策に対応するフィルムとして、現在世界60ヶ国以上に供給されています。

アーマーコートシリーズの各フィルムに合った用途は以下の通りです。

尚、これはあくまでも、これまでの実績から判断しているもので、必ずしも全てに対応するわけではございません。

2. ガラスの飛散防止性能のみを求める場合

飛散防止効果

アーマーコートのフィルムの中で、一番フィルム厚が薄いフィルムである2Mil Clearをお勧めします。

「建築窓ガラス用フィルム」の日本工業規格である「JIS A5759」の飛散防止性能試験(A法・B法)に合格しているフィルムです。


3. 耐貫通能力の優れたフィルムをお求めの場合

台風などによって飛んで来る飛来物にも対応するフィルムを求める場合は、8Mil Clear以上の厚みのものをお勧めします。

各国にある大使館などに施工された実績があるフィルムです。

4. 防犯性能を求める場合

防犯フィルム

アーマコートシリーズの14Mil Clearをお勧めします。

官民合同会議の規定に基づき「防犯性能の高い建物部品」として認可されている商品です。

これはあくまでも客観的に評価された防犯性能であり、全ての侵入・盗難行為を阻止できるものではありません。

また、侵入・盗難行為による製品の破壊に対する製品の無償での補修、取替え、及び付随するガラスの無償での補修、取替え等は行っておりません。